GSX Report 株主のみなさまへ

GSX
Report株主通信

Top Interviewトップインタビュー

システムサーバへの総当たり攻撃。
仮想通貨で身代金を要求するランサムウエアを仕込んだなりすましメール。
増加の一途を辿るサイバー攻撃から、GSXはいかにして中堅・中小企業を護っているのか。
市場成長率を上回る売上成長率を記録している理由はどこにあるのか。
2023年3月期の振り返りと、今後の成長戦略について
代表取締役社長の青柳史郎がお話しいたします。

売上高・利益ともに過去最高額を更新
営業利益率20%の早期達成が見えてきた

代表取締役社長 青柳史郎
代表取締役社長青柳史郎

当社は2019年3月期に経営体制を一新し、ターゲットを中堅・中小企業に絞り、「サイバーセキュリティ教育カンパニー」の看板を掲げました。以来、業績は右肩上がりで、2023年3月期は売上高・利益ともに過去最高額を更新。営業利益率は前年度から3.3ポイントアップの13.3%まで伸長し、中期目標である営業利益率20%の早期達成が見えてきました。
今回の株主通信では、当社の業績成長を支える3つのポイントについて、お話ししたいと思います。

GSXが展開する4つの事業ドメイン

GSXが展開する4つの事業ドメイン GSXが展開する4つの事業ドメイン

過去5年の売上高成長率は44%
当社がセキュリティ市場の成長率6%を
はるかに上回る水準で成長する3つの理由

  1. 中堅・中小企業のすべてのニーズに応えるサービスラインナップ
  2. IT業界全体にターゲットを広げた教育事業の伸長
  3. 西日本を皮切りに全国へと商圏を拡大

1.中堅・中小企業のすべてのニーズに応えるサービスラインナップ

相次ぐインシデント(セキュリティ事故)の発生や、親会社やサプライチェーンのトップからのセキュリティ対策要請、DX化の加速など、中堅・中小企業はセキュリティ対策をせざるを得ない状況にあります。

中小企業が受ける圧 中小企業が受ける圧

一方で、中堅・中小企業は大手企業と異なり、セキュリティ対策に経営資源を投入する余裕が無いという実情があります。当社はそのような中堅・中小企業を対象に、ちょうど良いサービスを提供できる体制を構築しています。
2023年3月期は、社員が使用しているパソコンからランサムウエア(人質型のマルウエア)に感染し、仮想通貨で身代金を払えと脅迫されたり、ECサイトのサーバーが攻撃されて個人情報が漏洩したりと、緊急性の高いインシデントが多く発生しました。そのため、緊急対応からお付き合いが始まるケースが多くあり、その後は、再発を防止するためのコンサルティングや教育サービスへとアップセル・クロスセルが発展しています。
GSXはセキュリティ対策に必要なすべてのサービスを取り揃えているため、中堅・中小企業の痒いところに手が届く、最適なサポートが出来ていると認識しています。

アップセル・クロスセルと4つの事業の画像

2.IT業界全体にターゲットを広げた教育事業の伸長

業績成長を後押しするポイントの二つ目は、セキュリティ人材の育成を目指した教育事業のターゲットを、IT業界全体へと拡大したことです。

「プラス・セキュリティ※1」と定義される“セキュリティを理解した人材”の育成を目的とした教育サービスのニーズは、ここ数年で一気に高まっています。裏付けとして、当社で開催している教育講座の受講者数は連続で1,000人以上の純増。IT企業がセキュリティ対策の基礎と応用技術を習得した人材をいかに必要としているかがわかると思います。

講座受講者数推移のグラフ 講座受講者数推移のグラフ

ソフトウェア開発で例えると、多くの場合、自社のエンジニアは開発に専念し、セキュリティチェックや脆弱性診断は、外部の専門会社に委託しますが、診断の結果、修正箇所が見つかれば手戻りとなってコストの増加や納期遅れが発生します。しかし、自社エンジニアにセキュリティの知識があれば、開発の段階から対策が可能です。外部に委託する手間と費用をカットし、開発製品の価値も高めることができ、費用・性能の両面で競合優位性が格段に向上します。

「プラス・セキュリティ」人材の育成・確保は経済産業省も提言していますので、IT企業・SIerにおけるニーズは、これからさらに高まっていくと考えています。

  1. プラス・セキュリティ/自らの業務遂行にあたってセキュリティを意識し、必要かつ十分なセキュリティ対策を実現できる能力を身につけること、あるいは身につけている状態のこと。

3.西日本を皮切りに全国へと商圏を拡大

そして三つ目は、首都圏だけではなく西日本全体をカバーできていることです。メーカーや商社を除けば、西日本に支社を開設し、10名を超える営業担当が大阪、神戸、広島、福岡、名古屋で活動しているセキュリティコンサルティング会社はGSX以外にありません。首都圏と比較すると、西日本はサイバーセキュリティ対策への取り組みが遅れており、ちょうど良いセキュリティサービスをフルラインナップで提供できるGSXの存在価値は、これからますます高くなっていきます。西日本支社の業績も伸びていますので、さらなるリソースを投入して事業規模の拡大を目指します。

売上高の拡大は継続
営業利益率の向上を重視し、
中長期的な成長を支える経営基盤を強固にする

大手コンサルがつけいる隙のないビジネスで誰もいない大海原を突き進んでいきます

2024年3月期も、売上高の拡大と営業利益率の向上に取り組みます。
売上高については、引き続き旺盛な中堅・中小企業のセキュリティ対策ニーズ、IT企業・SIerのセキュリティ人材教育ニーズをしっかりと捉え、顧客数の増加と、継続的な取引によって事業規模を拡大します。

営業利益率については、セキュリティ教育コンテンツの拡充とオンライン・オンデマンド配信の活用、各事業における自動化・AI化の推進、地方都市でのビジネスパートナー企業育成による効率的な事業活動などで、中期数値目標の20%へと近づけていきます。

当社のメインターゲットである中堅・中小企業のセキュリティニーズは多岐に渡ります。GSXのやるべきことは、教育を含む総合的なセキュリティサービスを中堅・中小企業にちょうど良く、継続的に提供することと考えています。

大手セキュリティコンサルティングがつけいる隙のないビジネスで
誰もいない大海原を突き進んでいきます

大手コンサルがつけいる隙のないビジネスで誰もいない大海原を突き進んでいきます

株主・投資家の皆様のなかには、近い将来、中堅・中小企業向けのマーケットに大手セキュリティコンサルティング会社が参入するのでは?とお考えの方もいらっしゃると思います。しかし私は、これからの数年でライバルが現れる可能性は限りなく低いと考えています。
まず、私たちは、大手セキュリティコンサルティングの半分から3分の1程度のサービス提供価格でも経営が成り立つようにビジネスモデルを構築しています。大手が当社の価格でサービスを提供することは、原価構造的に不可能だと思います。

また、異業種やIT企業などからの参入についても難しいと考えています。当社は中堅・中小企業のセキュリティ課題を解決するさまざまなサービスを取り揃え、それぞれに専門知識を有するプロフェッショナルを200名近く揃えています。数年で同等かそれ以上の体制を整え、ノウハウを蓄積するのは簡単なことではありません。

たとえ参入を許したとしても現在、私たちが進んでいる市場は誰もいない大海原。そこに数隻の船がこぎ出したとしても、すぐに競争が激化するとは思いません。むしろ、より多くの中堅・中小企業をセキュリティの脅威から護る仲間の船が増えたと捉えます。
私たちは今後も大きな可能性を秘めたこの市場でセキュリティ教育カンパニーとしての企業価値を高めてまいります。

Results Summary決算サマリー

2023年3月期

  • 売上高

    43.9億円 前期比+48.9%
  • 営業利益

    4.3億円 前期比+81.2%
  • 顧客数

    969社 前期比+198社

業績推移

  • 売上高 CAGR 約50%
  • 営業利益 約11倍
  • 営業利益率 7pt up