【新年度特集】2026年度「格付」へのカウントダウン。4月に見直すべき「セキュリティ年間計画」とサイバー保険の落とし穴

2026年4月 Column

4月を迎え、新年度が始まった企業は多いのではないでしょうか。4月は情報システム部門やセキュリティ担当者にとって、予算の執行計画や1年のロードマップを確定させる重要な時期です。

しかし、昨今の脅威動向や政策の動きを見ると、これまでの「前年踏襲」の計画では、ビジネス上のリスクを回避できなくなる可能性が高まっています。

今、私たちが直面しているのは「自社を守る」だけでなく「サプライチェーンの信頼を勝ち取る」というフェーズへの転換です。この4月に優先すべき3つのポイントを解説します。

1.経済産業省「セキュリティ格付」:153の評価基準が迫る“実効性”の証明

2026年度末に本格始動する格付制度として、経産省より「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度に関する制度構築方針」が3月27日に公表されました。2025年末のパブリックコメント版の案をもとに、制度方針が確定し、実現に向けて進んだと言えます。

この制度に取り組む上で注目すべきは、単に「規程があるか」ではなく「年1回以上点検しているか」「周知徹底されているか」といった運用のエビデンスが厳格に求められる点です。

「来年からでいい」は、サプライチェーンからの脱落を意味します。今年度早目にアセスメントを実施し、ロードマップを描くことが、将来の競争優位性に直結します。GSXではホワイトペーパーを提供しています。ぜひ参考になさってください。

サプライチェーンセキュリティWP

2.「春の脆弱性」とVPNリスクの再点検

年度初めは、組織改編や人事異動、テレワーク利用者の見直し等の様々な変化により、管理対象の情報資産に変化が生じたり、管理する人が変わることで引継ぎが十分でなかったり慣れていなかったり等、システム・ネットワーク運用が「緩む」時期でもあります。 特にVPN機器の脆弱性は依然として攻撃者の主要な侵入口です。設定ミスや、放置された旧環境のVPNゲートウェイからランサムウェアに感染し、事業停止に追い込まれる事例が後を絶ちません。

4月にやるべき「資産の棚卸し」

3.サイバー保険のFact:なぜ「保険だけ」では不十分なのか

今回のコラムで最も強調したいのが、サイバー保険と緊急対応(インシデントレスポンス)の関係です。

インシデント発生時、サイバー保険に入っていることで外部の支援を受ける経営判断が早くなり、結果としてインシデントレスポンスの迅速化や適切性に繋がります。しかし、「サイバー保険に入っているから、万が一の際には外部の支援が受けられるし、これ以上備えなくて良い」――この考え方が、実は危険な「後悔の種」になる可能性があります。

弊社事例から見る:助かった企業、後悔のあった企業

実際に弊社が対応した事例に基づき、その違いを整理します。

【ケースA:保険+レスポンス体制があった企業】

【ケースB:保険のみ(レスポンス体制未整備)だった企業】

保険とレスポンスの役割分担

項目 サイバー保険 緊急対応サービス(GSX 119)
役割 経済的損失の補填(ファイナンス) 被害の食い止め・復旧(実作業)
有事のスピード 手続きや承認に時間を要する場合がある 24時間365日の即応体制
提供価値 金銭的な安心 事業継続・信頼の維持

結論:緊急対応を「速やかに依頼できること」こそが最大の防衛策

サイバー保険は「有事の資金繰り」を助けますが、現場で戦う「手足」にはなりません。 今年度の計画には、保険の検討とセットで、「インシデント発生当日に、誰が何をすべきか」という即応体制を組み込んでください。

インシデント対応支援 株式会社NITTAN 様 │ 導入事例

GSXは、新制度への対応を支援する「コンサルティング」から、今すぐできる「脆弱性診断」、そして最後の砦となる「緊急対応(119)」まで、貴社の安全をワンストップで支えます。

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本稿の内容について、貴社特有の環境に基づいた具体的な対策をご提案可能です。

「☆4格付を目指すためのロードマップ」や「サイバー保険の付帯サービスとの整合」など、気になる点がございましたら、お気軽にWebからお問い合わせください。

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